首や肩は、重い頭を支えた状態で動くため、加齢や日常生活の癖、スポーツによる負荷が蓄積しやすい部位です。当院では、単なるマッサージでは改善しない「筋・骨格を由来とする整形学的な問題」を専門的に診断します。
代表的な首の疾患
- 変形性頚椎症
- 加齢により頚椎のクッション(椎間板)が傷み、骨にトゲ(骨棘)ができる状態です。首の痛みだけでなく、肩や腕への放散痛が生じることがあります。
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 椎体間の椎間板の中身が脊柱管と呼ばれる脊髄神経のとおり道に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。手足のしびれや、細かい作業(ボタン留めなど)のしにくさを感じることがあります。
- 頚椎捻挫(むち打ち症)
- 交通事故や衝突などによる急激な不意な衝撃で、首の靭帯や筋肉が損傷した状態です。事故直後よりも、数日経ってから症状が増悪する場合もあります。
- 肩こりとなる病態
- 長時間同じ姿勢で事務作業していることで起こることが多く、筋肉の緊張や血流不全などを引き起こし、疼痛を生じます。当院では、その背景に隠れた姿勢の問題や頚椎疾患の有無を確認し、症状の改善を行っていきます。
代表的な肩の疾患
- 肩関節周囲炎(五十肩)
- 原因は多彩です。「腕が上がらない」「夜、痛みで目が覚める」といった症状が代表的です。
- 野球肩(スポーツ障害)
- 投球動作などの繰り返しにより、肩の骨や軟骨、筋肉を痛める状態です。投球動作の際にエネルギーロスが大きいフォームから高いパフォーマンスを引き出そうとすると肩や肘に負担がかかり障害を起こすリスクが高くなります。成長期のお子様の場合、骨組織が脆弱なため骨成長をつかさどる骨端線と呼ばれる部位:リトルリーグ肩(上腕骨近位骨端線離開)に負荷がかかります。将来に影響を残さないための早期診断が重要です。高校生以降は肩の関節唇損傷や腱板不全断裂など障害が多岐にわたります。
- 肩腱板断裂
- 肩を支える「腱板」という筋肉の筋が切れてしまう状態です。四十肩・五十肩と間違われやすいですが、適切な治療を行わないと断裂部位が広がり筋力が低下し、腕が上がらなくなる恐れがあります。
- 肩関節脱臼
- 肩の骨が関節から外れた状態です。ラグビーなどのコンタクトスポーツやスノーボードなどの転倒で多くみられ前方脱臼が圧倒的に多いです。一度脱臼すると、その後も些細な動きで脱臼しやすくなる(反復性脱臼)ことがあるため、初期の固定とリハビリが重要となります。
- 肩鎖関節脱臼
- 肩関節への直接外傷により生じ肩関節脱臼に次いで頻度が多いです。
当院の検査・治療アプローチ
- 画像診断
- レントゲンや超音波(エコー)を用い、骨の異常だけでなく、筋肉や腱の損傷を診断します。MRI・CTなどの精密検査が必要と判断した場合は提携施設で検査を行っていただきます。
- 物理療法
- 低周波・干渉波・超音波などを用いて、炎症の鎮静化と損傷した軟部組織回復を促します。
- 運動療法(リハビリテーション)
- 理学療法士・作業療法士が、痛みの出にくい体づくりや固くなった筋、腱、靭帯などの軟部組織のストレッチを指導し、再発を予防します。