整形外科で治療を行う慢性的な痛みの多くは組織に対する炎症や損傷などに代表されるストレスから生じています。
筋組織などの軟部組織は損傷、過負荷、障害、炎症などにより本来持つ組織の可塑性が低下し線維化、瘢痕化をきたします。リハビリテーションを行うことでその組織が本来もつ状態に回復、修復を促すことができます。
また関節痛もリハビリテーションによる治療対象となります。関節の構造として関節同士が接する部位は軟骨組織で覆われ、軟骨面は神経組織の分布が本来なく軟骨の痛みを感じない構造となっています。
軟骨損傷を伴う関節症の場合、軟骨自体再生能力を有しますが年齢を重ねるとともに再生能力が低下するため元来の硝子軟骨から線維軟骨として修復されます。
線維軟骨で被覆されている場合、疼痛を生じませんが軟骨下骨に損傷、影響が及ぶと疼痛を生じます。
軟骨損傷が高度になれば疼痛コントロールのために手術的加療を要する場合がでてきます。軟骨損傷なく関節に痛みを感じる原因として炎症があり炎症をひきおこす物質である炎症性サイトカインによる関節炎、腱骨組織移行部の付着部炎、組織障害、組織の伸張性低下状態である拘縮などがありえます。
筋力強化、筋・靭帯成分の柔軟性向上、本来正しい体の位置関係となる生体アライメント改善により痛みや疲れを生じにくい体づくりをすることができます。
当院での手の疾患に対して手術加療も行っております。手の外科手術後はリハビリテーションが手術成績の結果を大きく左右します。
一般に手の外科手術では手術が30%、リハビリテーションが70%手術成績に影響するとまで言われることもあります。
装具治療なども多いのもリハビリテーションの効果が大きいことを示しています。
手術後は当院にてリハビリを行い手術担当医とリハビリテーション担当である作業療法士が連携を密にとることで手術成績が最大限得られるようにします。